北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議があったブリュッセルで25日、握手をするトランプ米大統領(中央左)とフランスのマクロン大統領=ロイター
トランプ米大統領が初めて出席した北大西洋条約機構(NATO)の首脳会議が25日、ブリュッセルであり、過激派組織「イスラム国」(IS)の制圧のための有志連合に加わることを決めた。米側の求めに応じたもので、結束を強調した格好だ。
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会議の焦点は、トランプ氏がNATO加盟国に繰り返し求めてきたテロ対策の強化と加盟国の防衛費の拡大だった。テロ対策では、NATOは米側が要求した有志連合への参加で合意。NATO側は軍事作戦には参加しないという留保をつけつつ、テロに関する情報の共有や空中警戒管制機(AWACS)の派遣など、後方支援で協力していく考えだ。
トランプ氏が25日にも繰り返し求めた防衛費の増額については、加盟各国がGDP比2%以上という目標達成に向けた計画を毎年作ることで合意。積極的に取り組むことで一致した。ただ、NATOは「防衛費以外でも貢献できる」などとして、兵士の訓練やNATOの作戦への参加などの要素も計画に盛り込む。
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