唯一、大学生でU20日本代表に選ばれたGK小島=韓国・水原、大西史恭撮影
サッカーのユース世代の世界一を決めるU20(20歳以下)ワールドカップ(W杯)を戦うU20日本代表に唯一の大学生選手がいる。早稲田大所属のGK小島亨介(りょうすけ)(20)だ。正GKの座をつかんだ背番号1は「大学界の代表としてもきている。ピッチ内外問わず、チームに良い影響を与えたい」と意欲を見せる。
昨秋のアジア選手権は全6戦中5試合に出場して無失点。的確なキャッチが魅力で、前線へのキックも正確だ。今大会も背番号1をつけ、21日の南アフリカ戦も先発フル出場して逆転勝利に貢献した。
小島はJ2名古屋の下部組織で育ったが、ユースからトップチームには昇格できなかった。「トップに上がることしか考えていなかったので、かなり悔しかった」。Jリーグの他クラブからのオファーはあったが、「足りない部分を大学で自主的に鍛えて、絶対に4年後にプロになる」と断り、早大へ進んだ。
早大ではあいさつや時間厳守などピッチ外のことも厳しく指導されているといい、「高校ではなかった部分。代表でも私生活の部分で緩みが出ないようにみんなに促している。それも大学生の役割」。頼れる守護神が日本のゴールを守り続ける。(水原=大西史恭)