事故を起こして横転した車=29日午後2時13分、名古屋市中村区、田中恭太撮影
福岡市博多区で昨年7月にあった7億5千万円相当の金塊窃盗事件で、窃盗容疑で公開指名手配中の2人が29日午後、名古屋市内でパトカーの追跡から車で逃走する際に交通事故を起こし、救急搬送されたことが、捜査関係者への取材でわかった。けがは軽いといい、福岡、愛知両県警は2人を窃盗容疑で逮捕した。
名古屋駅近くで逃走の末、車は横転事故 金塊窃盗容疑者
指名手配中なのは、いずれも住所、職業不詳の野口直樹(43)と中垣龍一郎(40)の両容疑者。
事故は29日午後0時50分ごろ、名古屋市中村区則武本通3丁目の交差点内で発生。両容疑者が乗っていた乗用車が別の車と衝突して横転し、両容疑者は負傷して同市内の病院に搬送された。愛知県警によると、パトカーの警察官が職務質問をしようと事故現場近くで乗用車に停止を求めたところ逃走。パトカーで追跡中に事故が起きたという。県警自動車警ら隊は「現時点では適正な職務執行だと考えている」とコメントした。
金塊の事件で福岡・愛知両県警は、金塊を盗んだり、その換金に関わったりした疑いで8人を逮捕。2人を公開指名手配していた。