楽天ポイントの不正利用の流れ
コンビニでの買い物や飲食店の利用時にためられる共通ポイントの一種「楽天スーパーポイント」。買い物の支払いにも使えるが、本人の知らない間にポイントを勝手に使われる被害が全国で相次いでいる。他のサービスのパスワードなどを使い回している人が被害に遭いやすいといい、警察や楽天が注意を呼びかけている。
楽天スーパーポイントはカードのほか、スマートフォンのアプリでも利用できる。ID・パスワードのアカウント情報を入力し、表示されるバーコードをレジに通せばポイントで買い物ができる。悪用されているのは、この仕組みだ。
警察によると、昨年3~6月だけで12府県の利用者の約900万円分のポイントが不正に使われ、中国で人気のある化粧品などが買われた。多くはその後、転売されたとみられる。
愛知県内で初めて被害が確認されたのは昨年5月。岩倉市の20代男性のポイントが、日焼け止めスプレーや避妊具の購入に使われた。県警はこの事件を端緒に、不正利用を繰り返していた中国籍の男女3人を詐欺などの疑いで逮捕した。実行役だった20代の大学生の女は計18回にわたってコンビニなどで避妊具など計80点を詐取していた。名古屋地裁で懲役2年執行猶予3年の有罪判決を受けた。
県警が想定する犯行の手口はこうだ。ハッカー集団によって不特定多数のパソコンから盗み出されたアカウントのデータを中国の犯罪グループが購入し、楽天ポイントのサイトに片っ端から入力。ログインに成功したアカウントを、「買い物代行アルバイト」として雇った実行役の中国人留学生らに伝えて買い物を指示。コンビニなどで不正使用させる、というものだ。
捜査関係者によると、不正利用…