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踏切の検知装置、落とし穴 高齢者ら転倒・逃げ遅れ…

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2017-5-30 14:37:35  点击:  切换到繁體中文

 

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事故が起きた踏切。京成押上駅に近い=東京都墨田区押上2丁目


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東京都墨田区の京成押上線押上駅近くの踏切で今月、転倒した男性(91)が逃げ遅れ、電車にはねられて亡くなった。通行人はおらず、非常ボタンは押されなかった。踏切内の検知装置も作動しなかった。国土交通省によると、毎年100人前後が踏切で命を落としている。


踏切で転倒、電車にはねられ男性死亡 京成押上線


■踏切内で足取られ


事故が起きたのは今月8日午前5時55分ごろ。踏切のカメラには、近くに住む中嶋清さんが踏切を渡ろうとし、電車にはねられるまでの状況が映っていた。中嶋さんは踏切内で足を取られて転倒。立ち上がろうともがく間に遮断機が下り、電車にはねられた。この間、1分9秒だった。


告別式には親族や友人ら約30人が集まった。


現場近くで長年、工場を経営していた中嶋さんは妻の和子さんを十数年前に亡くし、工場をたたんで1人で暮らしていた。高齢だが杖は使わず、普段からしっかりした足取りだったという。告別式が営まれた日は友人らと温泉旅行に行く予定だった。


近所に住む自営業の男性(64)は子どものころ、冬場に近所で火事があり、道端に立ちすくんでいたところ、中嶋さんから「うちにおいで」と声をかけられたことを覚えている。家の中で暖をとらせてくれた。温和で、やさしい人だった。


事故当日、自宅で長いブレーキ音を聞いたが、事故とは気づかなかった。「現場に出くわしていたら、助け出したのに」と悔しさをにじませた。


■年100人前後、事故死


国土交通省によると、踏切事故で2006年度以降、歩行者など約90~130人が毎年命を落としている。踏切事故全体では60歳以上が約半数を占める。


事故のパターンはいくつかに分…




 

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