３０日午前８時２０分ごろ、大阪市都島区都島南通２丁目の私立育生（いくせい）幼稚園で火災が起きていると、女性職員から１１９番通報があった。園舎の倉庫内にあった衣服などが焼け、園児１１人と教職員７人が避難した。けが人はなかった。同園では１６日にも棚などが焼ける火災があり、いずれも火の気がないことから、府警は放火事件とみて調べる。

都島署と市消防局によると、３階講堂のステージ裏にある倉庫付近から火が出て衣装や人形、床が焼けたという。消防が約１時間２０分後に消し止めた。

園では１６日午後７時２０分ごろにも、２階教室の棚から煙が出ていると警備会社から消防に通報があった。棚の一部や段ボール箱、塗料缶などが焼け、警備員が消し止めた。出火当時は教職員らがおり、防犯カメラの映像などから外部から人が入った形跡は確認できていないという。

５歳の娘が同園に通う母親（３２）は「立て続けに起こっていて心配。早く幼稚園に事情を説明して欲しい」。近くに住む５０代の女性は「子どもたち１０人くらいが駐車場に避難していた。泣き声も聞こえた」と話した。

河合美智子園長は取材に「考えたくはないが、状況からみて内部の人の可能性もあると思う。徹底的に調べてもらいたい」と話した。防犯カメラを増設する予定だという。