後半、浦和のラファエルシルバ(右)は決勝ゴールを決め、森脇に祝福される=関田航撮影
(9日、浦和2―1新潟)
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FWラファエルシルバが浦和の危機を救った。1―1で迎えた後半34分、柏木のCKをヘディングシュート。相手GKに一度は防がれたが、こぼれ球に反応、体を投げ出して右足で押し込み、決勝点を奪った。
過去のJ1での対戦成績は、浦和が21勝1敗5分けと圧倒。しかも新潟は5連敗中で、J1最下位と低迷する。それでも最近5試合で1勝4敗と低調な浦和は前半35分、自分たちのCKからカウンターを食らい、あっさり先取点を許していた。MF興梠慎三も「今までよりもマシという程度。攻撃も守備もだめ」と厳しい。
5日の川崎戦で大敗し、選手バスがサポーターに取り囲まれ、ペトロビッチ監督は「新潟戦から連勝しなければ、私が最初にクラブから去らなければならない」とサポーターの前で宣言。背水の陣で臨んだ一戦で、苦しんだ末の勝利は浮上のきっかけとなるか。
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○ラファエルシルバ(浦) 決勝点に「嫌なものが全部抜けた瞬間だった。いつもの浦和に戻る第一歩だと思う。やっとゆっくり寝られます」。
○ペトロビッチ監督(浦) 自らの去就が決まるとサポーターに語った一戦で勝利。「私は生き残った。浦和を愛しているし、10年はここでやりたい」