2年ぶりの決勝進出を決め、インタビューを受ける日本文理の大井監督=ハードオフ
(22日、高校野球新潟大会 日本文理7―2北越)
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新潟大会で日本文理が2年ぶりの決勝進出を決めた。23日の決勝は、2009年夏に新潟勢初の甲子園準優勝にチームを導き、今夏限りで退任する大井道夫監督(75)にとって最後の甲子園出場をかけた一戦になる。
8年前の夏に甲子園を沸かせた強打は健在だ。準決勝は北越の2投手から毎回の17安打。ただ、「17本で7点はちょっとさみしかったな。欲を言ったらきりがないけれど」と大井監督はやや不満そうに語った。
その中で、4番松木は一回2死三塁など3度の好機でいずれも適時打を放つ。準々決勝までの4試合は計2安打。「結果が欲しくてミートしようとしていたけれど、監督に『振り抜けばいい。フルスイングしろ』と言われた。昨日くらいからできるようになった」。3安打4打点の活躍に、ほっとしたように話した。
監督にとって最後の夏というだけでなく、日本文理は02年以降、3年続けて夏の甲子園を逃したことはない。松木は「絶対に甲子園に行かないといけない年。絶対に優勝する思いです」と意気込む。
4強入りした14年夏以来の甲子園まであと1勝。大井監督は「決勝だからといって意識することはない。子どもたちは一生懸命にやっているから、普段通りやってくれればいい」。普段通りとは、「いつも言っているように投手が3点くらいに抑え、打つ方が5、6点取ってくれたらいい」。
打撃のチーム作りに徹してきた信念を貫く。=ハードオフ(上山浩也)