天皇陛下との思い出を語る海部俊樹氏=東京・永田町、池永牧子撮影 ■平成と天皇 首相経験者に聞く ――首相在任中の1990年11月に、天皇陛下の即位の礼がありました。 「宮内庁からは、皇族と同じ『衣冠束帯(いかんそくたい)』を着るよう求められたが、僕は『この時代にそれはないでしょう』と反対し、燕尾服(えんびふく)で参加した。天皇、皇后両陛下より一段低い中庭(ちゅうてい)の玉砂利のうえで待ち、呼ばれてから殿上に上がってくるようにも言われたが、僕はこれも断り、最初から殿上にいることにこだわった」 「宮内庁は、田中義一首相時代の昭和天皇の即位の礼にならおうとした。しかし、いまの陛下の即位の礼は、戦後の新憲法の下で初めて国事行為として行われるものだった。各国の国王や大統領らが臨席する中、日本が戦前と違う国民主権の民主主義国家であることを示そうと、僕なりに精いっぱいの努力をした」 ――歴代首相の中でも、いまの陛下と特に親密だったと言われています。 「天皇陛下への内奏はしばしば1時間を超え、昼食を挟むこともあった。陛下は聞き上手で、『それで?』『それから?』と合いの手をいれて先を促し、質問を重ねられるので、こちらもつい長く話してしまう。僕が31年、陛下が33年生まれと、年が近いせいもあったかもしれない。外交に高い関心をお持ちで、海外の首脳の発言やその受け止めをよく聞かれた」 ――90年5月に韓国の盧泰愚(ノテウ)大統領が来日した際は、海部さんが日本の植民地支配について謝罪し、天皇陛下が晩餐(ばんさん)会で「痛惜の念」を表明しました。 「僕が謝罪すれば十分で、天皇… |
新憲法下「国民主権」で即位の礼 海部俊樹氏に聞く
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