静岡大会 日大三島は九回2死満塁、海野の適時二塁打で走者3人が返り、ベンチ前は盛り上がった=草薙球場、坂名信行撮影
(26日、高校野球静岡大会 藤枝明誠23―10日大三島)
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「(この試合は)荒れるぞ、荒れるぞ」。2時間56分の雨天中断を挟んだ静岡大会決勝。大差をつけられたが、ノーシードから勝ち上がってきた日大三島ベンチは、優勝をあきらめなかった。
藤枝明誠に五回までに2―12と大差をつけられた。そして、七回。日大三島の守備中に雨が激しくなり、中断となった。再開後も雨はやまず、グラウンドはぐちゃぐちゃの状態だった。
そんな状態のなか、日大三島の反撃が始まる。七回1死から代打水口が右越え二塁打で出塁した。「気持ちで打った。うちはあとから追い上げるチーム。昨日もそうだった」と水口。前日の準決勝は浜松商相手に延長十四回表に2点を失ったが、その裏に3点を奪ってサヨナラ勝ちした。
その後、1番新原の中前適時打、2番原の適時二塁打で2点を返した。さらに八回には2点、九回は4点を奪った。
だが、雨の影響は味方投手にも及んだ。ストライクを投げづらく、終盤の3回で11失点し、試合をひっくり返すことは出来なかった。それでも、川口監督は選手をたたえた。「最後は意地を見せてくれた。どんな展開でも戦い続ける姿を見せてくれた」と。(坂名信行)