石井啓一国土交通相
来月3日に予定されている内閣改造をめぐり、公明党は党所属の石井啓一国土交通相の留任を求める方針を固めた。安倍晋三首相は公明側に閣僚の推薦を求めており、留任は確実だ。
公明は27日の党役員会で、内閣改造の対応を山口那津男代表に一任することを決定。党幹部によると、山口氏が月内に安倍首相と会談し、留任を求める予定だ。
山口氏は役員会後の記者会見で石井氏について「安倍首相も高く評価している」と言及した。党内でも「安定した仕事ぶりだ」(党幹部)として、留任が確実視されていた。
安倍首相側にとっても、国交相への公明議員起用には利点がある。政府は、次の臨時国会には、カジノを含む統合型リゾート(IR)の規制方法などを盛り込んだ実施法案の提出を検討中で、慎重論が根強い公明出身の大臣なら、同党内の賛成を取り付けやすいとの見方がある。