「渡部・ザキヤマの高校野球研究部2 ~99回大会の見どころ発表会~」の出演者(朝日放送提供)
ここ数年、夏になるとクローズアップされるのが、高校野球を好きな芸人たち。今年は、どんな目線で球児を追いかけているのかを探りに、朝日放送(ABC)の番組「渡部・ザキヤマの高校野球研究部2」の収録現場に立ち会った。
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進行役はアンジャッシュの渡部建さん。昨年も出演したアンタッチャブル・山崎弘也さん(ザキヤマ)といけだてつやさんに、トータルテンボスの藤田憲右さん、かみじょうたけしさんが加わった。いずれ劣らぬ高校野球好きだ。
かみじょうさんは兵庫県出身で、特に関西の高校野球事情に詳しい。大阪大会で33打数15安打と活躍した大阪桐蔭・藤原恭大中堅手の話題になると「お父さんが焼き鳥屋をやっていて、地鶏のたたきがものすごくうまくて……」と語りだし、渡部さんから「熱くなりすぎている」とストップをかけられる場面もあった。
いけださんは、熊本県出身。地元の秀岳館を取り上げ、「(今年春の選抜大会まで)3季連続でベスト4。今年は投打で安定しているし、(一時入院した)鍛治舎巧監督が戻ってくれば、熊本悲願の夏初優勝もあるんじゃないか」と熱弁。東筑(福岡)の石田旭昇投手について、夏の甲子園に出場した石田姓のエースは今回が4人目という「石田伝説」を紹介するなど、九州勢の活躍に期待を込めた。
芸人のネタ集めは観戦だけに留まらない。山崎さんは神奈川大会で大会通算最多タイの5本塁打を放った横浜の4番・増田珠選手について「インスタグラムの更新は遅いんですよ」と言い、他の芸人から「そこまでチェックしてるんですか」と驚かれた。
新加入の藤田さんは12年ぶり2度目の出場を果たした聖心ウルスラ(宮崎)を「校名にカタカナが入った学校が2度出場するのは史上初」とマニアックなデータを紹介。来年の第100回大会を見据えて、「下級生に力を入れている学校も多い。今から1、2年生を見ておいても損はない」と分析した。
山崎さんは、高校野球の様々な楽しみ方を披露。済美(愛媛)の小柄な2番宇都宮佑弥選手を紹介し、「僕に似てるんです。自分に似ている選手を応援するのが一番入りやすい」。
これだけ高校野球芸人が集まると、細かいエピソードのかぶせあいとなる。高校野球にまつわる話は全く尽きず、部長の渡部さんの仕切りも大変そうだった。
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番組は「渡部・ザキヤマの高校野球研究部2 ~99回大会の見どころ発表会~」で、5日午後4時からABCで放送される(関西エリアのみ)。6日には、朝日新聞社とABCの共同運営による「バーチャル高校野球」でインターネット配信され、無料で見ることができる。出演者はほかに、小芝風花さん、ABCの津田理帆アナウンサー、朝日新聞の安藤嘉浩編集委員。(藤田太郎)