姉川が氾濫し、水没した車=8日午前6時30分、滋賀県長浜市
台風5号による大雨の影響で8日午前0時過ぎ、滋賀県長浜市内を流れる姉川があふれ、同市大井町など周辺の集落に濁流が流れ込んだ。県長浜土木事務所によると、午前4時ごろに氾濫(はんらん)は収まったものの、民家に床上、床下浸水の被害が出ている。長浜市は午前2時12分、南大井地区の65世帯200人に避難指示を出し、一時、市が設けた避難所に約550人が避難した。人的被害の情報はなく、避難指示は午前7時10分に解除された。
姉川上流の同県米原市では、7日朝から雨が降り続き、県の設置した雨量計で、降り始めから8日午前1時までの降雨量が308ミリに達した。
長浜市大井町の特別養護老人ホーム「姉川の里」は避難準備情報の発令を受け、職員が入居者計約40人を約1キロ北の料亭に車で避難させた。