シャンシャン(香香)と書かれたパネルを披露するうえのパンダ大使の子どもたち=上野動物園
東京・上野動物園で6月に生まれたメスのジャイアントパンダ、シャンシャン(香香)の「名前おひろめ会」が8日、園内であった。「名付け親」となった5161人から3人が招待され、シャンシャンと名付けた理由を語った。
特集:シャンシャン(香香)
園の近くに住む高瀬久美子さん(61)は上野の「上」が上海の地名などからシャンと呼ぶことに注目し、シャンシャンとした。すぐに思いついたといい、「名付け親になったことでさらに愛着がわきました」と声を弾ませた。
東京都港区の倉田栞帆さん(8)も「パンダといえば上野動物園」と思い、上野の上の字にちなんでシャンシャンに決めた。パンダのぬいぐるみを記念品として受け取ると大喜びし、「大きく育ってほしい」と話した。
横浜市の野沢遼太郎さん(17)は「母親のシンシンから連想してつけました。シャンシャンの響きも可愛らしいなと思いました」と理由を説明。上野動物園の歴代パンダは「カンカン」や「ランラン」といった音を重ねる名前が続いてきたことも踏まえ、「伝統を受け継いでほしい」と思いを語った。
シャンシャンは国内外から集まった32万2581通の公募から選考委員会で8点に絞り込み、小池百合子・東京都知事が最終決定した。最終候補に残った名前はシャンシャンのほか、レンレン、ヨウヨウ、マオマオ、シンリー、ルールー、シュウシュウ、リーシンだった。
母親のシンシンとシャンシャンは現在公開されておらず、都は「母子のお披露目は12月」と公表している。(西村奈緒美)