7球団からドラフト1位指名され、会見で笑顔を見せる早稲田実の清宮幸太郎選手(右)と和泉実監督=26日午後6時14分、東京都国分寺市、北村玲奈撮影
プロ野球のドラフト会議で日本ハムが交渉権を獲得した東京・早稲田実高の清宮幸太郎内野手(18)の会見での主なやりとりは次の通り。
(冒頭のあいさつ)
まず、今日という日を迎えられたことを、今までたくさんお世話になった方々に感謝したいと思っています。今まで18年間育ててくれた両親に感謝の気持ちを伝えたいと思っています。
今日このような形で指名をいただき、やっとスタートラインに立てたという気持ちでいます。自分はまだ何も成し遂げていないので、これから自らをしっかり鍛錬して、みんなに目指されるような選手になろうと思っています。
――7球団が競合した
ドラフトの会場で自分の名前が読まれて、今まではずっと見ている立場だったので、何かこうフワフワした感じ。今までにない感情がすごくありました。
――日本ハムが交渉権を得たことについて
ものすごく良い選手がたくさんいますし、本当にすごく良いチームだなというイメージがあるので、本当にうれしいと思っています。
――プロ入りに向けての気持ちは
高校野球の中では111本と記録を残せましたけど、本当にプロの世界は全く別の世界だと思っているので、その結果にいつまでも甘んじることなく、プロの世界に入ったらしっかり練習して、しっかり鍛錬して自分に磨きをかけていきたいと思っています。
――小学校から野球を始めて、いよいよ憧れの舞台で動き出す
まだ自分自身何も結果を残していないので、どうこう言える立場ではないですけど、甘えることなく、やるべきことをやって自分を信じてやっていけたらと思います。
――早稲田実の3年間で学んだこと
1年ごとに立場が変わり、色々な経験をこの3年間でさせていただきましたし、この3年間で自分の人生が大きく変わったと思っている。自分の思うように練習をさせていただきましたし、自分を信じて練習をやってきたからこそ、この自分があると思っている。
――清宮家ではどんな話し合いがあったのか
父も母も大学を出ているので大学の良さもわかっていたので、色々と話をしましたけど、それでもやっぱり自分が選んだ道を応援する、サポートするという姿勢だった。自分がプロの世界に行きたかったという気持ちが強かったです。両親なくして今の自分はない。ここからは自分一人で、巣立っていくことになりますが、育ててもらった18年間に恥じないように、いい大人になって、いいプロ野球選手になります、という風に言いたいです。
――恩師の和泉実監督に伝えたいこと
1年生の時からずっと使っていただいていましたし、自分が思うようにやらせてくれたので、そこが一番成長できたところかなと思っているので、すごく感謝しています。
――プロの道をどう進んでいくか
これからどういう道のりになるか分からないですけど、やはり自分を信じてぶれることなく、自分の目指すところをしっかり一歩一歩進んで行きたいと思います。
――今日は緊張しているように見えた
そんなに緊張しているとは思ってないんですけど、試合とかは自分が努力して準備して出た結果ですけど、(ドラフトは)こればかりはどうすることもできなかったので。そういう面では今までとは違うなと。
――日本ハム・栗山英樹監督の印象は
采配もサプライズが多いというか、本当に枠にとらわれないというところが、自分もすごく好きなので。いい監督に出会えるのかなと思っています。
――斎藤佑樹投手、荒木大輔2軍監督と早稲田実の先輩がいる
すごく上の人たちになってしまうのですけど、それでもやはり「早稲田の血」ではですけど、そういうものもあると思うので、見習うところは見習っていければなと思います。
――北海道のイメージは
寒いなというのと、あとはおいしい料理があるなっていうところです。
――同じ高校生のスラッガーもドラフト1位で指名された
自分のことのようにうれしい。知ってる人がドラフト1位で指名されているのを見ると、すごいメンバーと一緒にやっていたんだなと思います。もちろんそれが自分の刺激になると思っている。同じスタートラインに立ったところなので、ここから負けないようにしっかりやっていきたいです。
――「いい大人に」と言っていたのが印象的だった
人間としてというか、そこがしっかりしていないといいプロ野球選手にはなれないと思います。やっぱり社会に出て、「野球だけじゃないんだな」と言ってもらえるのが自分の理想というか目指すところなので。そこは自分の中で大事にしています。