優勝した宇野昌磨=白井伸洋撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第2戦スケートカナダは28日(日本時間29日)、サスカチワン州で最終日があり、男子はショートプログラム(SP)首位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリーでも197・48点で1位になり、合計301・10点で昨年のスケートアメリカ以来となるGP3勝目を挙げた。SP8位の無良崇人(洋菓子のヒロタ)は、ジャンプでミスを重ねてフリー12位となる111・84点。合計186・66点で12人中12位に終わった。
フィギュア特集 Kiss and Cry
宇野は冒頭で4回転ループを決めた。その後、3回転ループが前傾姿勢になってしまうと、後半の二つの4回転ジャンプも軸が傾いた。「全然滑らない」という体を必死に動かし、最後の二つのコンビネーションジャンプをきれいに決めて演技をまとめた。
宇野は「明日は何もないので、全力で、ここで死ぬつもりで頑張って耐えた。体が動かない割にはやりたいことができた」と満足して笑っていた。
無良は冒頭のトリプルアクセル(3回転半)ジャンプこそ決めたが、他のジャンプが2回転になったり、着氷が乱れたりした。演技後、「混乱している。なんといっていいかわからない。土台からもう一回やり直します」と絞り出した。