室内で切断された頭部が見つかったアパート=31日午前8時44分、神奈川県座間市緑ケ丘6丁目、高島曜介撮影
神奈川県座間市緑ケ丘6丁目のアパート一室で、切断された2人の頭部が見つかった事件で、警視庁は31日、新たに7人の頭部を発見した。捜査関係者が明らかにした。同庁は、このうち1人の遺体を遺棄したとして、この部屋に住む白石隆浩容疑者(27)を死体遺棄の疑いで逮捕した。
捜査1課によると、白石容疑者は今月下旬、自宅の玄関に置いたクーラーボックス内に性別不明の頭部を放置した疑いが持たれている。室内からは他にも大型の箱が複数あり、同課が中を確認したところ、他にも切断された遺体が見つかった。
同課は、このうちの1人は行方不明になっている東京都八王子市の女性(23)の可能性があるとみて、身元の確認を進めている。女性は21日から家族と連絡が取れなくなり、24日に女性の兄が「妹と連絡がとれない」と高尾署に届け出た。同署などが女性の行方を捜していたところ、女性とインターネットの自殺サイトでやりとりをしていた白石容疑者が浮上。30日夕、白石容疑者の部屋で遺体の一部を見つけた。
■事件の経緯
<21日午後6時半ごろ>
女性が自宅で職場の職員と面会
<23日>
JR八王子駅と小田急線相武台前駅の防犯カメラに女性が白石容疑者とみられる男と一緒にいる姿が映る
<24日>
女性の兄が警視庁高尾署に行方不明者届を出す
<30日午後4時半ごろ>
警視庁が神奈川県座間市の白石容疑者のアパートで2人分の頭部を発見
<31日午前>
白石容疑者のアパートで計9人分の遺体が見つかったことが明らかに。警視庁が白石容疑者を逮捕