対局開始直後の藤井聡太六段(左)と井上慶太九段(右)=大阪市の関西将棋会館、佐藤圭司撮影
最年少で六段に昇った将棋のプロ棋士、藤井聡太(そうた)六段(15)が28日、大阪市福島区の関西将棋会館での第68期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)の一次予選で、井上慶太九段(54)と対局している。藤井六段にとっては2017年度の最終戦となり、連勝を16から17に伸ばすかどうかも注目される。
日本将棋連盟によると、対局開始前の時点で藤井六段の通算成績は82対局、71勝11敗、勝率8割6分6厘。2017年度の成績は72対局、61勝11敗、勝率8割4分7厘。すでに17年度の将棋界の記録4部門(対局数、勝ち数、勝率、連勝)で、いずれも1位が確定している。驚異的な好成績だった今年度の成績が本局で最終的に確定する。
対局は午前10時に始まった。持ち時間は各3時間。夜までには終局する見通しだ。
井上九段は、兵庫県加古川市在住。谷川浩司九段(55)の弟弟子にあたる。名人挑戦権を争うA級順位戦に3期在籍した関西のベテラン。現在は日本将棋連盟の常務理事も務める。
将棋の王将戦は、8大タイトル戦の一つ。全棋士が参加。一次予選、二次予選をトーナメントで行い、勝ち上がり者とシード棋士4人でリーグ戦を行う。王将とリーグ優勝者が例年、1~3月に七番勝負を行う。現在のタイトルホルダーは久保利明王将(42)。(佐藤圭司)