明治神宮大会出場を決めた関大のメンバーは、福田さんの練習着にメダルをかけて一緒に集合写真に写った(前列左から4番目)=大阪・南港中央野球場
関西地区大学野球選手権(朝日新聞社など後援)は1日、大阪・南港中央野球場で第2代表決定戦があり、関大(関西学生)が大市大(近畿)を下し、2年連続6回目の明治神宮大会出場を決めた。明治神宮大会は10日に開幕する。
全国大会への出場を決め、笑顔で集合写真に写る関大のメンバーの心には、いつも亡き仲間がいた。1年生だった福田観大さんが今年7月、海難事故で亡くなった。この日の記念撮影では、選手の一人がハンガーにかかった福田さんの練習着を、肩をそっと支えるように掲げ、首にメダルをかけた。
訃報(ふほう)が部にもたらされたとき、主将の久米(4年、大阪桐蔭)は関西学生リーグ代表としてオランダ遠征中だった。「信じられなかった。人なつこくて4年の僕にも自分から声をかけてくれた。かわいい後輩だった」。福田さんは、強豪・履正社高(大阪)3年の夏の甲子園で1番打者として活躍した。久米は「1年生だけれど打撃がよくて、これから頑張ってほしい選手だった」。
8月に久米と早瀬監督が福田さ…