北九州市小倉南区で2010年3月、暴力追放運動に取り組む同区自治総連合会長の男性(当時75)の自宅が銃撃された事件で、福岡県警は9日、指定暴力団工藤会(北九州市)の最高幹部の一人で理事長補佐の瓜田(うりた)太容疑者(54)=殺人罪などで起訴=や傘下の組幹部ら計6人を殺人未遂と銃刀法違反(加重所持)容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。
【特集】工藤会
事件当時、小倉南区内では小学校付近に工藤会の組事務所が新設され、地元で暴追運動が高まっていた。県警は、暴力団排除に向けた住民運動を威嚇・報復するために、住民運動の代表的な存在だった男性の殺害を企てたとみている。
県警によると、瓜田容疑者らは10年3月15日午後11時20分ごろ、小倉南区南方3丁目の男性方に向けて実弾数発を発射。自宅にいた男性と妻(当時75)を殺害しようとした疑いがある。玄関に4カ所、勝手口に2カ所の弾痕が確認された。男性と妻は寝室にいたが、けがはなかった。
捜査関係者によると、事件直前…