女子500メートルを制した小平奈緒
(18日、スピードスケート・W杯第2戦女子500メートル)
小平奈緒、W杯通算15勝目 スピードスケート
ここでの女子500メートルは小平にとって、W杯前半戦の「低地」ラストレース。次から舞台は記録が出やすいカナダ・カルガリー、米・ソルトレークの高地に移る。この日のレース前、「見てみたい」と口にしたのが、36秒台のタイムだ。
W杯第1戦は37秒29で今季初優勝。世界記録保持者李相花(韓)のリンク記録を0秒30塗り替えた。第2戦は前日の1回目で37秒08の「低地ベスト」をマークした。ここでも自身が持つリンク記録を0秒06更新。「ノルウェーのファンはゴールした瞬間、(37秒08のタイムに)『おおっ』と言ってくれた。自分の心に響くものだった」と小平。昨季からのトレーニングの成果を数字で示してきた。
36秒台を目指し、この日もスタートから飛び出した。あと0秒08届かなかったが、前日のタイムより0秒01縮めた。小平は「お預けですね。記録は次にまた更新するチャンスがある」と前を見据えた。
これでこの種目で今季W杯4連勝とし、W杯前半4戦で3位以内に3回以上入れば内定の対象となる平昌五輪の選考基準の一部を満たした。自身3回目となる五輪出場とともに、タイムでも日本女子初の頂点へ一歩一歩近づいてきている。(榊原一生)