4月の体操・全日本個人総合選手権、内村航平は史上初の10連覇を達成した
2017年世界選手権体操ニッポン選手団祝勝会が28日に都内のホテルで開かれ、体操、新体操、トランポリンの各競技のメダリストたちが集まった。体操の世界選手権(10月、カナダ・モントリオール)でけがをして、個人総合優勝が6連覇で途切れた内村航平(リンガーハット)も元気な姿を見せた。
内村はプロに転向して迎えた今季を振り返って、「プロになって体操以外のこともやって、忙しくて、すごく早い1年だった。けがで世界選手権が一瞬で終わってしまったことが、早く感じる一番の理由。まずはしっかり治して、強くなって戻ってきたい」と話した。
内村は世界選手権男子予選の跳馬の着地で左足を痛め、途中棄権した。けがの状態について「だいぶ痛みは引いてきている。思ったより早く回復している」。世界選手権から帰国して2日後には器具を触っていたが、まだ器具から着地する練習は控えているという。
復帰のめどについては明言しなかったが、足に負担のかかるゆか、跳馬の2種目を除いて練習を進めており、「来年に向けて、そのほかの4種目については、あと1、2カ月で演技構成と体の状態を上げていければいい。来年は100%以上の状態で出場したい。いまは演技構成も決められない状態なので、まだゼロですかね」と語った。
12月には豊田国際大会もあるが、「安全でない状態なら(出場は)必要ないのかな」と欠場する可能性を示し、来季に万全の復帰をめざす考えを見せた。