男子フリーで演技する宇野昌磨=細川卓撮影
フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズの上位6選手が出場するGPファイナルは8日、名古屋市で第2日があり、ショートプログラム(SP)2位の宇野昌磨(トヨタ自動車)がフリーで184・50点にとどまり、総合286・01点でわずか0・5点差で2位に終わった。SP首位のネーサン・チェン(米)もフリーで183・19点と伸び悩んだが、総合286・51点で初優勝を飾った。
2018平昌五輪 トップ
フィギュア特集 Kiss and Cry
宇野は冒頭の4回転ループで転倒したが、続く4回転サルコーは出来栄えで1・43点の加点が付いた。だが、演技後半の4回転ジャンプでミスを連発。スピン、ステップも取りこぼした。演技構成点は5要素中4要素で9点台を出し、91・36点だった。フリーでは1位だったが、チェンを逆転できなかった。
チェンはフリーの演技冒頭の4回転ルッツ―3回転トーループの出来栄えで2点を加点し、19・90点を稼いだ。だが、演技後半の4回転ジャンプでミスを連発。演技構成点も5項目全てで8点台にとどまり、88・44点にとどまった。
SP3位のミハイル・コリャダ(ロシア)が総合282・00点で3位。4位はセルゲイ・ボロノフ(ロシア)で266・59点、5位はアダム・リッポン(米)で254・33点、6位はジェーソン・ブラウン(米)で253・81点。
「一番の課題はトーループ」
宇野昌磨の一問一答は次の通り。
トップとわずかな差の総合2位に入った宇野昌磨がインタビュー内容は次の通り。表彰式の前は後悔の気持ちを口にしていたが、表彰式後には「この試合は楽しかった」と話し、心境が変わったようだった。
表彰式前のインタビューの内容は次の通り。
――総合2位という結果については?
「結果もそうなんですが、4回転トーループが失敗してしまったことに後悔しています」
――演技後の崩れ落ちるような表情をした意味は?
――「失敗したジャンプ、ループはいいんですけど、4回転トーループですね、練習でかなり確率のいいジャンプ(なのに)、両方とも同じようなミス。そして2個目の4回転トーループが、3回転で終わったのか、3回転からちょっと回ったのかが分からなくて、トリプル(3回転)サルコーにコンビネーションをつけることができなくて。そこはトーループを失敗したのが悪いんですけど、そういった判断をできるようになれたらなと思うんですけど、試合中は難しいかなと思います」
――今回の場合、4回転サルコーの挑戦もあった。4回転ループ失敗後、気持ちの切り替えは?
「滑っている感じで、そこまで体が動かないということはなかったんですけど、少し氷との感触がうまくいっていないところを後半に感じながらも4回転サルコー、フリップが着地成功したことはよしとするかなと思いますが。一番の課題はトーループかと思いました」
表彰式後のインタビューの内容…