停車した京浜東北線を降りて線路上を歩く乗客=16日午後1時55分、横浜市鶴見区生麦付近、朝日新聞社ヘリから、迫和義撮影
16日午前10時56分ごろ、JR京浜東北線の川崎駅と鶴見駅の間で架線が切れるトラブルが起きた。現場を、東京方面に走行していた磯子発南浦和行き快速列車が緊急停止し、乗客約900人が線路を歩いて近くの駅まで移動した。JR東日本によるとけが人の情報はない。
同社によると、快速列車は10両編成で、架線から列車に電気を取り入れるパンタグラフが複数破損していた。同社広報によると「パンタグラフの異常により断線したか、断線した架線によってパンタグラフが傷つけられた可能性がある」という。架線は切れて、垂れ下がった状態だった。
同社はパンタグラフを畳んで縛り付け、架線に傷をつけないよう処置した後、車両を現場から動かす方針。切れてしまった架線をつなぎ合わせる作業も進めている。
トラブルの影響で、同線の川崎―新子安駅間で他にも列車2本が停止し、計約1500人が線路に降りて近くの駅へ移動した。京急品川駅の改札口も混雑し、入場制限が行われた。
午後2時15分現在、運転を見合わせているのは同線の蒲田―磯子駅間と、並行する東海道線の東京―横浜駅間、横須賀線の東京―大船駅間。再開は午後4時半ごろの見通し。
京浜東北線では2015年8月にも横浜―桜木町間で架線が切れ、約35万人に影響するトラブルが起きている。