9日の岩手戦でゴール下に攻め込む広島の朝山②
バスケットボールのB2広島に、Bリーグ初の選手兼任ヘッドコーチ(HC)が誕生した。主将だった朝山正悟が、11月30日に就任。36歳のベテランが、クラブの苦しい事情を救おうと奮闘している。
本拠の初陣、ベンチスタートだったが…
9日の岩手戦。朝山兼任HCにとって、本拠・広島サンプラザホールでの初陣となった。選手としては、ベンチスタートだった。
序盤は岩手にペースを握られた。8点を追う第1クオーター(Q)残り2分58秒、自らを投入。「ゾーン(ディフェンス)をひかれていたので、アウトサイドから狙っていこうと思った」と朝山。外角でボールをまわしながら、シュートを狙う。相手守備は広がり、味方の外国籍選手がゴール下で躍動し始めた。加えて、朝山自身も要所で3点シュートや獲得したフリースローを着実に沈めた。
守備では、「最後まで諦めずに泥臭くやる」という言葉の通り、体を張った。第4Q残り6分34秒で逆転し、78―70で勝利。疲れ切ったような苦笑でベンチに戻る朝山は、チームで2番目に多い14得点の活躍。本拠史上最多の4545人の観客を沸かせた。
■前HC解任後、紆…