2014年、ヤンキースで引退会見に臨むジーター
今季までイチローが所属した大リーグのマーリンズが、球界の内外からの批判の的になっている。12月7日から約1週間で、看板選手3選手を交換トレードで放出。再建のための予算削減が理由とはいえ、新体制に異論を唱える関係者は多い。
10月3日、マーリンズの新たな最高経営責任者(CEO)に就任した元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏は、記者会見で「ファンを呼び戻したい」と高らかに宣言した。77勝85敗でナ・リーグ東地区2位だった今季の観客動員数は、165万1997人。30球団中27位で、ナ・リーグ最下位(15位)だった。376万5856人で、30球団トップのドジャースとは倍以上の開きがある。名門球団で長年主将を務めたジーター氏の手腕に期待が寄せられていた。
ところが、7日に、今季を含め3度ナ・リーグ盗塁王の二塁手ゴードンをマリナーズへ放出すると、11日には今季59本塁打、132打点でナ・リーグMVPに輝いた外野手スタントンをヤンキースへ。14日には、今季打率3割1分2厘、37本塁打、124打点で球宴にも出場した外野手オズナをカージナルスに出した。
トレードにより、大幅な年俸削減に成功した。獲得した10選手はほとんどが若手で、100マイル(約161キロ)を投げる右投手2人ら有望な選手も多い。
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