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とにかくよく泣く西郷、「共感力」が魅力 鈴木亮平

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-1-2 14:22:01  点击:  切换到繁體中文

 

写真・図版


大河ドラマ「西郷どん」の鈴木亮平さん=村上健撮影


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7日から放送が始まるNHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」で主役の西郷隆盛(吉之助)を演じる鈴木亮平さん。念願だった大河ドラマへの思いや、自身が演じようとしている西郷像、俳優としてのこだわりについて聞きました。外国語大学出身の立場から、鹿児島弁の難しさも語ってくれました。(マスコミによる合同取材と朝日新聞の個別取材から構成しました)


人間西郷吉之助「お芝居をしちゃいけない役」 鈴木亮平


――常々「やりたい」と公言していた大河ドラマです。


思っていたよりも早いタイミングで、最初はちょっとびっくりしたんですけど、ずっとやりたいなって思っていたので、少し心の準備が出来ていました。現場に入って、プレッシャーとか緊張が、びっくりするほどなくて。あまりにも関わっている人が多く、大きすぎるので、自分一人ががんばったところで、という、いい意味で力が抜けているところもあるかもしれない。


――大河で想像通りだった部分、違った部分は。


作っている僕らとかNHKだけではなくて、地元を盛り上げることも関わってくるので期待もすごい。全部背負っていかないといけないっていうプロジェクトの大きさは、やっぱり大河ドラマってすごいんだなって思います。


それから、毎日ご一緒させて頂く共演者の方々が、本当に大先輩だったりとか、もう第一線の方々ばかり。主役なので、受ける芝居が多いんですけれども、毎日「勉強になるなあ」ということの繰り返しで、自分もどんどん引き上げてもらっている。それは大河ドラマでしか味わえないことだなと思いますね。


違ったのは、意外と空気感がリラックスしていること。和気あいあいとしていて、「俺たち大河ドラマだぜ!バシッ」みたいなのが、いい意味でない。それはうれしい誤算でした。ただ、渡辺謙さんが来るときだけはちょっと違うんですけどね。なんとなく空気が。僕もぴしっとします。


座長として、どうあればいいんだろうっていうのは考えるんですけど、なんとなくこの年になってわかってきたのは、無理したらばれるなっていうこと。無理しても(撮影は)1年以上あって、底が見えます。


逆に、自分の出来ないところを積極的にまず見せて、許してもらって、そこから結果的に愛されていけば、と。僕はおそらくグイグイ引っ張っていく主役というタイプではないので、基本的には、「まあ鈴木だから、みんなであいつをサポートして盛り上げていってやろう」ということが、チームとしての大きな力のうねりになっていくんじゃないかな。


――大河は注目度もすごいですね。


この間雑誌の取材があったんですけど、1日で33社とかで、びっくりしましたね。初めてです。


――鈴木さんの考える西郷さんの魅力は。


自分は「共感力」と呼んでいるんですけど、吉之助は、目の前の相手の気持ちになれる、そんな力がずば抜けて高い人だったんじゃないかなと思いながら演じています。


相手の痛みを自分の痛みのように、相手の喜びを自分の喜びのように感じることが出来る。


それが、彼の持っていた美徳というか、日本中から愛される素質なんじゃないかなと思っています。後々の交渉事、江戸城無血開城や、庄内藩とのこと(江戸薩摩藩邸焼き打ちへの処置)につながっていくのかなと。


あくまで僕らが描く吉之助で、史実とは違う部分もありますが、情熱的な人ですね、僕の今の演じている段階では。まっすぐで、愚直なほどに情熱的。愛する人はとことん愛するし、怒ることにはとことん怒る。根底にあるのは他人への愛情。怒るにしても、誰かが虐げられているから怒る。自分よりも他人を優先する人間なんだなってすごく思います。


――自分と共通するところは。


自分でなかなか言いづらいですけど(笑い)。僕はどちらかというと、優しい人間。自分の中にある慈愛みたいなものはなるべく大きくしながら、目の前の相手に向き合って、その気持ちになろうということですね。相手が困っている場合は、余計にそういう気持ちを持って演じようと思っています。


――西郷はいろんな人が演じている。これまでと「西郷どん」と違うところは。


なんとなく僕が持っていた、どっしり構えていて、動じなくて、ちょっと無口で男っぽいというようなところとは、かなり違ったキャラクターになっているかなと思っていまして、もうとにかくよく泣きます。


役作りとしてあまりフィクションを入れたくなかったので、海音寺潮五郎先生の「西郷隆盛」という史伝だけを読んだんです。その中にも、とにかく涙もろい男だったって書かれていて、時代考証の先生に聞いても、当時の武士は、泣くことが男らしくないとは捉えていなくて、しょっちゅう泣いていたんじゃないかっていう考えも頂けた。「共感力」と関わってくるんですけども、相手が困っていると一緒に泣くような人間。


あと、とにかくよく走りますね。巨漢で、走っているイメージがないかもしれないですけど、若いときですし、監督には「走らせる」というテーマもあるらしくて。走って汗をかいて泣いて笑って叫んで。そういうエネルギッシュな西郷が描かれていると思います。


世の中の人が描く西郷って、偉…




 

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