沖縄県読谷村に不時着した米軍ヘリ(8日午後6時6分、上地薫さん提供)
またか。米軍機の事故やトラブルが相次いでいる沖縄で8日、今度は読谷村に米軍のヘリコプターが不時着した。うるま市の伊計島にヘリが不時着したのはわずか2日前。住民たちは「なぜこんなに」とあきれ、いらだっている。
米軍ヘリAH1が不時着した現場は、海沿いのリゾートホテル「ホテル日航アリビラ」から約400メートル離れた一般廃棄物最終処分場。周囲は畑だが、300メートルほどの所に住宅地がある。周辺には、県警と米軍による規制線が張られ、住民らが不安そうに見つめた。
近くの農業儀間恭昇(きょうのり)さん(68)は約200メートル離れた畑で農作業を終えた頃、普段と違うヘリの音に気づいて空を見上げた。「非常に低空で来た。電柱のすぐ上あたり。これは落ちるなと思った」。飛んでいた2機のうち1機は海へ真っすぐ飛んでいったが、1機は左に旋回し、高度を下げて見えなくなった。
現場に行くと、ローターが止まるところで、ヘリから降りた米軍の乗員が、機体側面のパネルを開けて点検していたという。「驚くというより、またかという感じ。怒りはあるけど、日本政府は何もやってくれないでしょ」と話した。
村職員の上井薫さん(33)は…