ワシントンのホワイトハウスで16日、イベントに出席するトランプ米大統領=ロイター
トランプ米大統領(71)は16日、大統領に就任して初めて受けた健康診断の結果を公表した。担当した医師がホワイトハウスで記者会見し、健康状態は「優良」と評価。認知症に関する検査結果も「極めて良好」で、資質や判断能力に対する不安を一蹴した。
健康診断は12日に行われた。身長は約190センチ、体重は約108キロ。最高血圧は122で最低は74。総コレステロール値は223と高めだった。記者会見したロニー・ジャクソン医師は、体格指数で言うと「肥満」の少しだけ下という位置で、1年かけて5~7キロの減量を行うことで大統領と合意したと明かした。ホワイトハウスに運動機器と栄養士が導入される。医師は「トランプ氏は運動よりダイエットを望んでいたが、両方に取り組む」と語った。
最近発売された内幕本「炎と怒り」では、大統領の資質を周囲の人々が疑うような記述があり、トランプ氏がツイッターで「安定している天才なのだ!」と反論。今回、トランプ氏の希望で、予定されていなかった認知機能の検査も実施され、30点満点だった。ジャクソン氏は「大統領は私と話した時、とても聡明(そうめい)で理路整然としていた」と述べ、大統領職の遂行において何ら問題はないと結論づけた。(ワシントン=土佐茂生)