ガッツポーズをする見延和靖(FIE・日本フェンシング協会提供)
五輪金メダリストらを連破し、久々に味わう喜びは格別だった。ドイツで26日に開かれたフェンシングの男子エペのワールドカップ(W杯)個人戦で、見延和靖(ネクサス)が2015年11月以来のW杯優勝を飾った。3種目あるフェンシングの中で世界的には最も人気が高いとされるエペで、自身2度目のW杯の頂点だった。
「運が味方してくれたチャンスをしっかりとつかんでの優勝でした」。見延は振り返った。フェンシングでは世界ランキング16位までを「ランカー」と称し、W杯本戦に予選免除で出られる。大会時に17位だった見延は上位に欠場選手が出たため、疲労を蓄積せず本戦に臨める幸運があった。
6試合を勝ち上がる過程でリオデジャネイロ五輪個人戦金メダルの朴相永(韓)やリオ五輪団体金メダルメンバーのヤニック・ボレル(フランス)らを連破した。「一度、W杯で優勝したり、リオ五輪で6位に入賞したりで、対戦相手に研究され、受け身になっていた面もあった。この大会は挑戦者の精神を貫けた」
昨夏には国際フェンシング連盟…