枝豆ご飯の看板に顔を入れる松浦舞さん(左)と神野陽絵さん=名古屋市中区
観光地でお目にかかる、穴から顔を出して記念撮影する「顔ハメ看板」。名古屋市中区の名古屋テレビ塔で、専門学校「HAL名古屋」の学生が手がけた19点の看板が展示されている。
顔をはめる部分は、人の鼻の穴や、コーヒー豆、山道に立っている「出没注意」の標識など、奇抜なものばかりだ。
茶わんに盛られた「枝豆ご飯」の枝豆に顔を入れる看板を作ったのは、グラフィックデザイン学科2年の松浦舞さん(20)。「昨年の夏休みに五目ごはんを食べていて、具に顔を入れたらどうかと思いついた」。ただ、具材が多いとややこしいので、枝豆ご飯に変えてみた。「食べられる枝豆の気持ちになって表情を作ってほしい」という。
同学科2年の神野陽絵(みなえ)さん(20)は「焼きイカ」をテーマに選んだ。2杯のイカに顔をはめる。「イカって表情がなさそうなので、無表情の顔ハメなんか面白いかなと」。実際に焼きイカを作って撮影、加工した。「最初は家でフライパンを使って作ったけれど迫力がなくて。友達にバーベキューセットを借りて炭火で焼いたら、いい感じになった」と振り返る。
友人と3人で展示会場を訪れた愛知県豊田市の大学生佐藤美音(みお)さん(22)は、全作品で撮影した。「全部変わっているけど面白い。LINEのプロフィル画像にしようかな」と話していた。
3月11日まで。一般500円、小中学生300円、未就学児は無料。(浪間新太)