翌日の団体の女子フリーを前に、中野園子コーチ(右)と話す坂本花織=11日、江陵アイスアリーナ、遠藤啓生撮影
平昌五輪に出場する17歳の坂本花織(シスメックス)は、インタビュー時、真面目に答えつつも陽気なキャラクターで場を笑わせることがある。印象的なシーンを、朝日新聞の担当記者たちのメモからつづった。
特集:平昌オリンピック
SPIN THE DREAM 羽生結弦
2017年4月27日、単独インタビュー
――スケートをはじめたのは?
「4歳の時。うちは(NHKの)朝ドラを見るので『てるてる家族』でスケートのシーンがあって。何にひかれたのかは分からないけど、これしたい!って」
――3姉妹ですよね。
「めっちゃ離れています! 1番上は31歳。次女は29歳。水泳をお姉ちゃんたちは本格的にやってて、わたしはぴちゃぴちゃー、みたいな」
――スケートで新しい技を覚えるのは、恐怖心はありませんか?
「別にないです。今もない」
――度胸はある方ですか?
「かな? 絶叫系めっちゃ好き。バンジーも平気。ちょっとだけ高所恐怖症かな。観覧車で下見れない、みたいな」
――好きな芸能人は?
「かっこいい人なら誰でも。竹内涼真くんとか。めっちゃかっこいい。坂口健太郎はめっちゃすき。かっこよすぎるー。金髪はもうやばーい。似合う」
――反抗期は?
「中学生の時期。お母さんに反抗しちゃって。逃亡したんですよ。おばあちゃんちに行こうとして。めっちゃ走ってたんですよ。ひたすら走り続けて。走ってる最中に、なんで走ってるねんやろな?と思ったら自分がばかげてきて、行動がばかげてきて。反抗してる暇あったら、他のことができるなって。他のエネルギーに使おうって」
――その後どうしたのですか?
「逃亡した場所とおばあちゃんの家の真ん中くらいでつかまった。疲れたし、なんで走っているのか分からなくなって。車に乗って、説教が始まって。うるさい!って降りて、また走って。家とは逆方向に走った。こっちに走ったら家についてしまうって。何やってんのよもう、みたいな感じ」
■2017年10月9日、近畿選…