表彰台で笑顔を見せる堀島行真(中央)。左は2位のキングズベリー=吉永岳央撮影
フリースタイルスキーのワールドカップ(W杯)は4日、秋田県仙北市のたざわ湖スキー場で非五輪種目のデュアルモーグルが行われ、男子は昨季世界選手権2冠の堀島行真(中京大)が優勝し、今季3勝目を挙げた。2位のミカエル・キングズベリー(カナダ)は7季連続の種目別優勝を決めた。
藤木豪心(立命大)は6位、遠藤尚(忍建設)は7位だった。平昌五輪モーグル銅メダルの原大智(日大)は右太ももの違和感を訴えて棄権した。
女子は、冨高日向子(白馬ク)が4位入賞した。住吉輝紗良(北海道・倶知安高)と伊藤さつき(豊田鉄工)は2回戦、伊藤みき(北野建設)、星野純子(リステル)は1回戦敗退だった。平昌五輪モーグル18位の村田愛里咲(行学学園教)は腰痛のため棄権。優勝のテス・ジョンソン(米)はW杯初の表彰台。
平昌五輪の屈辱忘れず
スピードで圧倒する、という作戦がピタリとはまった。堀島行真(中京大)が前日のモーグルに続くW杯制覇。「今できる全力は出し切れた」とうなずいた。
決勝の相手は、W杯歴代最多の48勝を誇り、平昌(ピョンチャン)五輪モーグル優勝のミカエル・キングズベリー(カナダ)だった。「スピードの限界に挑んだ」と堀島。最初から飛ばして0・09秒差で先着。追いすがる相手の滑りがわずかに乱れ、審判の評価はターンもエアも堀島に軍配が上がった。
五輪覇者を2日続けてねじ伏せ、「手応えはある」。11位に沈んだ平昌の屈辱は忘れていない。「どのコースにも合わせられる力が必要。絶対王者にならないと、五輪は取れない」。4年後への決意を語った。