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中学は「暗黒時代」、監督との出会い転機 甲子園で躍動

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-3-28 16:36:15  点击:  切换到繁體中文

 

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高知―明秀日立 一回裏明秀日立1死三塁、池田は先制の左前適時打を放つ=遠藤真梨撮影


初出場の明秀日立(茨城)が快進撃を見せている。27日にあった第90回選抜高校野球大会の2回戦は高知(高知)と対戦し、10―1で快勝した。3回戦は大会9日目の31日、第1試合(午前8時半開始予定)で昨春の王者、大阪桐蔭(大阪)と対戦する。


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火ぶた切った初回適時打 チーム一の苦労人 池田陵人選手


中学時代は「補欠の補欠の補欠」。チーム一の苦労人が、10得点を奪った打線爆発の火ぶたを切って見せた。


一回裏、二塁打と犠打で生まれた1死三塁の好機。「ここで1点ほしいぞ」。次打者の芳賀大成(3年)から声をかけられ、うなずいた。


相手投手は変化球の制球力に定評があった。打ちにくい変化球を見逃した後の4球目。待ちに待っていた甘いインコースの直球を打ち返し、打球は三塁手のグラブの横を抜けた。


中学時代は「暗黒時代」だった。地元の強豪シニアリーグに所属したが、投手の4番手。試合に出られないどころか、ひじのけがで4カ月間、プレーができなかったときもある。甲子園でプレーするいまを「全く想像できなかった」。


そんな暗黒時代を抜け出すきっかけが金沢成奉監督との出会い。投手として入部したが、すぐに打者転向を命じられた。「ボールに逆らわず、広角に打ち分ける打撃センスがあった」(金沢監督)


以来、反骨精神をバネに365日毎日バットを振った。300グラム重いバットでの振り込み、投手と近い距離での打撃練習で球の見極めを鍛えた。ベンチ入りは1年秋、2年からはレギュラーを勝ち取った。


秋の公式戦でチーム2位の打点。今大会の初戦では九回、1死二、三塁の好機で、低めの変化球を崩されながらも外野に運び、勝ち越し犠飛としてみせた。


この日、チームは自身の先制打を皮切りに、一回に3点を先制。膝元の変化球を捨てる作戦で、甘い球を次々にたたき、最終的に2桁安打で9点差をつける圧勝をおさめた。


試合後、報道陣に満面の笑みを浮かべた。「試合に出られず、ただ厳しい練習に耐える野球人生だったけど、やっぱり頑張ってきてよかったです。今が楽しいですもん」(笹山大志)




 

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