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加計側「藤原氏紹介、柳瀬氏に礼述べたい」愛媛県新文書

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-5-21 20:06:50  点击:  切换到繁體中文

 

学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡り、愛媛県が21日に国会に提出した、政府側との面会に関する新たな内部文書。県関係者が2015年4月2日に首相官邸で、柳瀬唯夫首相秘書官(当時)らと面会した際の詳しいやり取りが記録されている。



復命書


命により、平成27年4月2日限り


内閣府地方推進室次長及び総理秘書官との面談のため、東京都に出張したので、復命します。


平成27年4月3日


愛媛県知事 中村時広様


出張者職氏名 課長 高石淳


主幹 宇佐美伸次



1 日時及び場所


平成27年4月2日(木)11時30分~12時30分 内閣府


15時~15時40分 総理官邸


2 用務


今治新都市への獣医師系養成大学の設置に係る内閣府地方推進室及び総理秘書官との協議


3 内容


別紙のとおり。


別紙


【訪問者】


愛媛県 地域政策課長 ○高石淳


主幹 ○宇佐美伸次


愛媛県東京事務所 行政課主任 ○森山圭美


今治市 企画課長 ○秋山直人


課長補佐 *黒塗り


加計学園 相談役 ○田丸憲二


事務局長 ○渡邊良人


次長 *黒塗り


参事 *黒塗り


注 総理官邸への訪問者は、部屋の大きさの関係で6名に制限されたため、○のある者が訪問


【相手方】


○内閣府地方創生推進室次長国家戦略特別区域等担当 藤原豊(経済産業省)


近畿圏地方連絡室 杉浦あおい


○内閣総理大臣秘書官 柳瀬唯夫(経済産業省)


内閣参事官 角田喜彦(文部科学省)


内閣参事官 青山豊久(農林水産省)


《県 市と加計学園との事前打合せにおける渡邊事務局長の主な発言》


・柳瀬秘書官に対しては、内閣府藤原次長を紹介いただいたことに対してお礼を述べたい。


・先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったことに対し、理事長から柳瀬秘書官にちゃんと説明しておくように言われている。同秘書官からも、本日、その点を質問される可能性があり、県・今治市から、100%の回答にはなっていないが、ちゃんと昨年12月26日にペーパーにより文部科学省に直接説明している旨を回答してほしい。


《藤原地方創生推進室次長の主な発言(内閣府)11:30》


・加計学園からは3月24日に1度話は聞いているとして、県・今治市から、獣医学部へ取り組む目的や姿勢、今治市が既に大学用地を準備していること、日本獣医師会や既存の獣医大学の反対がネックになっていることなどを説明。


・要請の内容は総理官邸から聞いており、県・市がこれまで構造改革特区申請をされ、実現に至っていないことも承知。


・政府としてきちんと対応していかなければならないと考えており、県・市・学園と国が知恵を出し合って進めていきたい。


・そのため、これまでの構造改革特区のように事務的に対応されて終わりということではなく、国家戦略特区の手法を使って突破口を開きたい。


・国家戦略特区は、地方自治体に限らず、事業者や個人からでも全国レベルの制度改革の提案を受け付けるが、制度改革の実現のためには地方自治体の強力なバックアップが必要。言い換えると、知事や市長など自治体にどれくらいの熱意があるかというところが重要になってくる。


・国家戦略特区は、自治体等から提案を受けて、国の判断により地域を指定するものであるが、風穴を開けた自治体(提案をした自治体)が有利。仮に国家戦略特区申請を行ってその指定を受けられない場合でも、出口は、構造改革特区の指定や別の規制緩和により、要望を実現可能。


・(現在26次特区申請を行っているところであり、その最終結果が公表されていないが、その点はどうなるのかとの質問に対して)最終結果の公表は保留している。


・今年度から構造改革特区と国家戦略特区を一体的に取り扱うこととし、年2回の募集を予定しており、遅くとも5月の連休明けには1回目の募集を開始。


・ついては、ポイントを絞ってインパクトのある形で、2、3枚程度の提案書案を作成いただき、早い段階で相談されたい。


・総理は第一次産業にも熱心であり、提案内容は、獣医大学だけでいくか、水産、養殖といった他産業などの関連分野も含めるかは、県・市の判断によるが、幅広い方が熱意を感じる。


・事前相談も対応する。むしろ熱心な自治体ほど持ってきているといった感じがある。


・獣医師会等とは真っ向勝負にならないよう、摩擦を少なくして、既存の獣医学部と異なる特徴、例えば、公衆衛生の観点や公務員獣医師や産業獣医師の養成などのカリキュラムの工夫や、養殖魚病対応、アジアの拠点・四国の拠点にする、鳥インフル対策、人獣共通感染症対策、地域の人材育成などに加え、ペット獣医師を増やさないような卒業生の進路の見通しなどもしっかり書きこんでほしい。


・かなりチャンスがあると思っていただいてよい。


・(本件は地方創生特区にならないのかとの質問に対して)地方創生特区は、現在3件指定しているが、地域に限定したものであり、その数をどんどん増やしていくものではないと考えている。本件は、四国という地域に限定したもので、地方創生になじむ面もあるものの、地方創生特区としては考えていない。


・獣医学部の設置について、愛媛県だけでなく、四国4県で応援している形がほしい。


(四国知事会では、四国に獣医学部が必要であるとして要望しているが、今治市に設置ということになると、他の3県も同意していないとの回答に対して)


四国他県の対応として、それは理解できるし、そこまでは、求めない。


・(新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状はどうかとの質問に対して)愛媛県・今治市としても気になることだと理解できるし、ここだけの話であるが、新潟市の国家戦略特区の獣医学部の現状は、当初よりもトーンが少し下がってきており、大学用地を用意している今治市と比べても、具体性に欠けていると感じている。


《柳瀬首相秘書官の主な発言(総理官邸)15:00》


・本日は、地方創生関連の一部改正法の議員説明が予定されており、多忙を極める内閣府藤原次長に面会できたのは良かった。


・本件は、首相案件となっており、何とか実現したいと考えているので、今回、内閣府にも話を聞きに行ってもらった。今後は、こういった非公式の場ではなく、藤原次長の公式のヒアリングを受けるという形で進めていただきたい。魅力的なものを持って行って相談してほしい。


・国家戦略特区でいくか、構造改革特区でいくかはテクニカルな問題であり、要望が実現するのであればどちらでもいいと思う。通しやすい方でいい。現在、国家戦略特区の方が政治的に勢いがある。地方創生特区がピッタリではあるが、そう数は増やせない。四国は国家戦略特区の指定がないという点もいい。香川が打診中だったと思うが、申請する意味はある。


・いずれにしても、自治体がやらされモードではなく、死ぬほど実現したいという意識を持つことが最低条件。


・県も市も首長がやる気になっているのかとの質問に対し〈積極的に取り組む姿勢であると回答〉


・四国に獣医大学がないのは有利。まずは企画書を提出いただきたい。その後に四国の獣医師会などの応援団、こういうものを作ってほしいという後押しをしてくれるところを味方に付けること。鳥インフル対策や水産物の輸出の関係で人がほしいとか、県だけでなく、四国全体の要望として出てくるのであればベスト。日本獣医師会が反対している中で、愛媛県獣医師会が賛成しているのは評価できる。


・四国全体の要望としてはどうかとの問いに対して〈四国各県も公衆衛生に携わる者、公務員獣医は不足しているという共通認識がある。四国知事会でも、「今治地域で」との文言はないが、要望として上げている旨回答〉。


・四国の獣医大学の空白地帯が解消されることは、鳥インフル対策や公衆衛生獣医師確保の視点から、農水省・厚労省も歓迎する方向。


・文科省についても、いい大学を作るのであれば反対しないはず。


・獣医師会には、直接対決を避けるよう、あまり心配しなくていいんですよといったような、既存の獣医大学との差別化を図った特徴を出すことや卒後の見通しなどを明らかにすること。自治体等が熱意を見せて仕方がないと思わせるようにするのがいい。


・要望が出てくれば、政府の中は、内閣府が説明していくことになる。藤原次長は、多少強引な所もあり、軋轢が生じている点もあるが、突破力はある。


・〈加計学園から、先日安倍総理と同学園理事長が会食した際に、下村文科大臣が加計学園は課題への回答もなくけしからんといっているとの発言があったとのことであり、その対応策について意見を求めたところ〉今後、策定する国家戦略特区の提案書と併せて課題への取組状況を整理して、文科省に説明するのがよい。


〈挨拶回り〉


・文部科学省専門教育課を訪問したが、 北山課長、牧野課長補佐の両名が不在。


・文化庁記念物課 高橋課長を訪問し、四国遍路の世界遺産化、日本遺産認定を要望。



 

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