日本航空石川―東海大相模 四回表日本航空石川1死一、三塁、長谷川の右中間適時二塁打で、三塁走者原田が生還。次打者小板③、捕手佐藤②=池田良撮影
(1日、選抜高校野球 東海大相模3―1日本航空石川)
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狙っていたストレートが来た。1―2と1点を追う八回、日本航空石川の3番原田竜聖は初球の真っすぐを思いっきり、たたきにいった。「いい感じでスイングできたけど、ボールの下を食って、打球が上がってしまった」。高々と舞った打球は相手二塁手のグラブに収まった。
明徳義塾との3回戦では殊勲のサヨナラ3点本塁打を放った。でもそのイメージは試合前に振り払った。「あくまでチームのために。来た球を確実にとらえるように」。左翼席上段にある阿部寛さんが笑っている広告の看板を見るルーティンは、この試合でも実行し、リラックスして打席に立てた。
四球を選んだ打席以外の3打席は、すべて初球を打った。「ストライクは積極的に振る。それが自分のスタイル」。サヨナラ本塁打も初球を打ったものだった。だがこの日の準々決勝は、東海大相模の2投手をとらえきれなかった。「落ちるボールを使われたり、自分の思ったのと逆の球が来たりする打席が多く、打ち損じてしまった」
甲子園で、自分の思い描くスイングはできた。初球からどんどん振っていくスタイルも、夏に向けて変えるつもりはない。「うちのピッチャーは全国レベルでも通用することが分かった。あとは自分たち攻撃陣。打ち損じをなくすため、量よりも質にこだわってバットを振り続けたい」(平井隆介)