米・カリフォルニア州サンブルーノで3日、銃撃事件後、ユーチューブ本社前に集まった捜査関係者たち。ソーシャルメディアに投稿された写真から=ロイター
米カリフォルニア州サンブルーノにある動画投稿サイト「ユーチューブ」本社で3日午後1時(日本時間4日午前5時)ごろ、発砲事件が発生、銃撃を受けた3人がけがをし、病院に運ばれた。地元警察によると容疑者は女性で、死亡したという。自殺を図ったとみられる。
米ユーチューブ本社で発砲 3人負傷、容疑者は自殺か
負傷者が運ばれた病院の広報担当者によると、3人のうち男性1人が重体。女性1人が重傷を負い、別の女性1人の容体は安定しているという。
米メディアは事件直後、容疑者は被害者のうち少なくとも1人と面識があったと見られると伝え、人間関係のもつれなどが原因になった可能性を指摘していた。だが、その後、ABCなどが容疑者の女性がユーチューブに投稿した動画が閲覧できなくなり、広告収入が得られなくなったことに反発を募らせていた、と報じた。同社のサービスへの不満が凶行に結びついた可能性もある。
ユーチューブ本社はサンフランシスコの南十数キロのサンブルーノにあり、近くに小売り大手ウォルマートの電子商取引部門のオフィスもある。CNNの取材に応じた従業員によると敷地内に四つのビルがあるという。ユーチューブ本社では約1100人が働いている。
2005年に創業されたユーチューブは急成長を遂げ、06年にはインターネット大手グーグルに16億5千万ドル(約1750億円)で買収された。(ニューヨーク=鵜飼啓)