岡山理科大学今治キャンパスで行われた獣医学部の入学宣誓式で、新入生を前にあいさつする加計孝太郎理事長=3日午後、愛媛県今治市、上田幸一撮影
新設に至る経緯が国会で議論になっていた学校法人加計学園(岡山市)の岡山理科大獣医学部(愛媛県今治市)が開学し、3日に入学宣誓式が開かれた。新入生186人が出席した。獣医学部新設は52年ぶりで四国では初。
式では、学園の加計孝太郎理事長が「世界に冠たる獣医学部に高めるため、あらゆる努力を惜しまない所存だ。四国で初めて誕生した獣医学部でパイオニアとして新たな歴史を刻んでほしい」とあいさつした。
そのうえで新設に至る経緯にも触れ、「いろいろとご心配をおかけしたが、予想をはるかに上回る志願者が集まった。学園が長きにわたって取り組んできたプロジェクトが評価されたことと、獣医学部の新設がいかに望まれていたかを如実に示している」と述べた。
長年誘致活動を続け、国会審議でも参考人として出席してきた加戸守行・愛媛県前知事が来賓で参列し、「岩盤規制を突破して(新設が)認められた。そんな意味では、魔法にかけられることで出産した獣医学部。昔から難産の子は立派に育つと言われる。国際的に通用する獣医師として、加計学園獣医学部の名を世界にとどろかせてほしい」とエールを送った。
新入生代表として壇上に立った獣医学科の佐々木旭美さん(18)は、「受験期は波乱の連続だったが、これに屈することなく乗り越えられた。そんな私たちだからこそ、高い意志を持ち、この獣医学部を素晴らしい学校にできると確信している」と決意を述べた。
岡山理科大入試広報部によると…