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盛岡冷麺、ルーツは平壌冷麺 「冷麺を友好の懸け橋に」

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2018-4-28 12:33:56  点击:  切换到繁體中文

 

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「ぴょんぴょん舎」の盛岡冷麺。奥にはキムチ、左にチャーシュー、手前にはナシが添えられている=盛岡市


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「平壌から苦労しながら持ってきた」。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が南北首脳会談でふれたのは冷麺だった。その平壌冷麺をルーツとし、全国ブランドとして独自の発展を遂げたのが岩手県の盛岡冷麺だ。元々おもてなし料理だったといい、盛岡冷麺を手がける飲食店は「冷麺が友好の懸け橋になってくれたら」と期待を寄せる。


盛岡発祥で首都圏にも店舗がある「ぴょんぴょん舎」。在日コリアン2世の邉龍雄(ピョンヨンウン)さん(69)は「冷麺は昔から、新婦やその家族など大切な人をもてなすための料理だった」と話す。


冷麺の特徴の一つは強いコシだ。同じ太さの穴から強い力で押し出して作る。北朝鮮では、結婚式で提供する際に新郎がその役を担っていたという。


店で提供する冷麺にはチャーシューやキュウリ、ネギなどをトッピング。ナシを入れるのは胃腸を整える効果があるからだ。できあがり直前に載せるタマゴはかつては貴重だった。「頻繁に食べられるものでなかった。おもてなし料理の象徴」と語る。


平壌のルーツを残しながら邉さんは盛岡冷麺を広めることに尽力してきた。「核や拉致問題が良い方に向かうか疑いの声もある。けれど、本質的には私たちは家族だと思う」


北朝鮮籍で在日2世の河元一さん(63)は震災で被災した後、大槌町の仮設商店街で焼き肉店「食道園」を経営し「平壌冷麺」を出している。


南北のトップが38度線で握手して手をつないでいる姿をテレビで見て、涙が出た。「すごい行動力とスピード感を感じた。私の店は東日本大震災からまだ、再建できずにいる。私が生きている間にできないかもしれないが、南北が一つになってほしい」(大西英正、東野真和)





 

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