平尾容疑者の逃走をめぐる経緯
受刑者の平尾龍磨容疑者、単純逃走容疑で逮捕
23日間、どこでどう過ごしていたのか。平尾容疑者の足取りには、明らかになっていない部分が多い。
「刑務所での人間関係が嫌に」平尾容疑者、逃走23日目
愛媛県今治市の刑務所作業場を脱走したのは8日夕。同日夜に瀬戸内しまなみ海道を経由して約60キロ北東の広島県尾道市の向島で盗難車が乗り捨てられているのが見つかった。
愛媛県警の調べに、平尾容疑者は「向島の空き家を転々としていた。空き家にあった食料を食べていた」と説明しているという。島北部では8日夜以降、13日にかけて、民家や車から、現金や携帯電話、ポロシャツなどが盗まれる被害が相次いでいた。島内には空き家が1千戸以上あり、30日までに広島、愛媛両県警の捜査員のべ約1万5千人が投入され、捜索していた。
13日に島内で平尾容疑者との関連の可能性がある情報はいったん途絶えた。しかし、24日夜に島北部の防犯カメラに平尾容疑者と似た人物の姿が映っていたことから、再び周辺に捜査員を集中させていた。
愛媛県警によると、平尾容疑者は「泳いで本州に渡った」と話している。逮捕時の服装について、捜査幹部は「逃走時には全部なかった服」と述べた。