レギュラーサイズのカップケーキ=2018年5月10日午後1時15分、和歌山市藪ノ丁
和歌山城の近くに一昨年の七夕にオープンしたカップケーキの専門店「CUPS(カップス)―coffee&cupcakes―」。店主の西山麻紀さん(32)がほれ込んだアメリカ西海岸テイストの店内には、開店からカップケーキを求める客の姿が絶えない。28坪の店内に、テラス席とテーブル席あわせて30席程度の座席がある。
オーダーメイドしたこだわりのショーケースには、16種類の宝石のように華やかなカップケーキが並ぶ。地元の養鶏場から仕入れた卵やアメリカの老舗メーカーのチョコソースを使うなど、一つ一つ、こだわりを持って作られている。
アメリカの色鮮やかで美しいカップケーキに魅せられた西山さんだが、過度な甘さは口に合わなかった。日本人の好みに合うよう、何度も甘さと食感を試行錯誤して完成させた。
和歌山市で生まれ育った西山さんは、中学時代にストリートダンスを始め、世界大会に出場するほどの腕前。その活躍のかたわらで、「感動の連鎖を届けたい」と、店を開く夢も描いた。洋菓子店で修業し、カフェで飲み物についても学んだ。いつしか夢は確かな目標となり、30歳でカップスを開店した。「『あって良かった』と思われる菓子作り、店作りを続けていきたい」と話す。
一番の人気商品は、店内限定ミニサイズのカップケーキ5種食べ比べセット(税込み1080円)。レギュラーサイズのカップケーキ各種(330円~)。(関宏美)
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「CUPS(カップス)-coffee&cupcakes-」 和歌山市藪ノ丁13。営業は正午~午後6時。不定休(月に1日程度)。電話073・488・7154。今月、しっとりとした抹茶生地に和三盆シロップを使用した「ジャパン」なども発売された。