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「加計の車」新たな火種 内閣府幹部の利用、政府が調査

加計(かけ)学園の獣医学部新設をめぐる愛媛県の新文書で、首相官邸幹部らと学園関係者の接触が特区認定に影響を与えたかが再び焦点になるなか、内閣府幹部らが出張時に学園の車を利用していた問題が新たな論点になっている。野党側は学園側からの便宜供与とみて追及。政府は24日、国家公務員倫理審査会が法令上の問題を調べていることを明らかにした。


加計側の車を使い「官用車」と記載か 内閣府次長の出張


学園の車を利用したのは、内閣府地方創生推進室次長だった藤原豊氏(現・経済産業省貿易経済協力局審議官)。2015年8月5、6の両日、随行職員2人とともに、熊本県や岡山市、愛媛県今治市に出張。国家戦略特区・構造改革特区に関する意見交換などを行い、移動手段の一部に学園の車を利用していたことが国会審議でわかった。


内閣府はこの約2カ月前に、今治市と愛媛県から特区の申請を受けていた。特区の選定実務を仕切る幹部が利害当事者から便宜供与を受けていたと受け止められかねない事態に、与党内からも「仮に本当であればとんでもないことだ」(公明・中野洋昌氏)と批判の声が出た。さらに、内閣府が出張記録にこのときの移動手段を「官用車利用」と記していたことも判明。「公文書の虚偽記載の疑いがある」と指摘された。


出張記録については、内閣府が…


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