大阪北部を震源とする地震は、水道や通学など日常生活を直撃した。
一部の地域が断水した大阪府高槻市。市立五百住(よすみ)小学校の校庭には臨時の給水所が設けられた。近くの住民らがペットボトルやポリタンク、水筒やクーラーボックスなどを持って集まり、一時は100人近くが列をつくった。私大職員の女性(41)は1・5リットルのペットボトルを持参。「トイレが使えないのが一番つらい。飲料水も必要だし、どうしたらいいか。早く復旧してほしい」と話した。
府などによると、高槻市の断水で約2万4千人に影響が出ているほか、18日夜から箕面市でも断水する。市町村が水道水の一部を依拠している大阪広域水道企業団が府北部7市町への送水を止めており、復旧のめどは立っていない。
関西電力によると、大阪府内を中心に約17万戸が停電したが、3時間余りで復旧した。一方、大阪ガスは高槻、茨木の2市などで約11万戸のガス供給を止めた。全面復旧は1週間以上後の26~30日になる見通しだ。
大阪府教育庁と大阪市教委によると18日、府北部を中心に公立の高校100校、支援学校21校、小中学校891校が休校した。高槻、茨木、吹田、摂津、枚方、箕面、島本の7市町では、小中学校計249校が19日も休校する。
また、府教育庁は府内の公立中学3年生を対象に20日に予定していた統一テスト「チャレンジテスト」の実施の見合わせを決めた。