開幕戦を引き当てた石川高専の野田尚吾主将=2018年6月、石川県津幡町北中条3丁目
46チーム(49校)が出場して7月12日に開幕する第100回全国高校野球選手権記念石川大会(朝日新聞社、県高校野球連盟主催)の組み合わせ抽選会が27日、津幡町北中条3丁目の町文化会館シグナスであった。県立野球場での開幕戦は石川高専―小松工に決まり、順調に進めば25日に代表校が決まる。
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春の県大会で8強の星稜、航空石川、金沢学院、金沢、金沢商、津幡、小松、飯田がシード。残る38チームの主将らは予備抽選で決まった順番で抽選札を引いた。
石川高専は2年連続の開幕戦。昨夏は勝利を経験した野田尚吾主将(3年)は、「開会式直後なので観客や選手が多い。いいプレーで会場が沸くと、流れはすぐに変わる。気が抜けない」。対する小松工の橋本健太主将(3年)は「持ち味を前面に出して、思い切りぶつかる。100回大会にふさわしい開幕戦にしたい」と力を込めた。
金沢市工の山田勝太主将(3年)は最初、自分が引いた抽選札を「15」と読んだが慌てて「45」と言い直した。相手は、今春の選抜大会8強の航空石川。「言い直した後、『あ、航空だ』と気づいた。やってやろうという気持ち」と笑った。初戦で同じく選抜大会8強の星稜との対戦が決まった連合チーム、辰巳丘・向陽・内灘の中西愛斗主将(辰巳丘、3年)は「何も言うことがない。夏2勝が目標だったが……」と言葉に詰まった。
抽選会中、星稜の竹谷理央主将(3年)は隣に座る航空石川の小坂敏輝主将(3年)に「途中でこけるなよ」と声をかけた。両チームは昨秋の県大会、北信越大会、今春の県大会の決勝で対戦して、星稜が2勝1敗。小坂主将は「お前こそ、こけるなよ」と返し、お互いに決勝での再戦を期した。(塩谷耕吾)