高校生棋士、藤井聡太七段(16)が31日、東京都渋谷区の将棋会館で第77期将棋名人戦・C級1組順位戦(朝日新聞社、毎日新聞社主催)の3回戦に臨み、西尾明六段(38)に勝って無傷の3連勝となった。
【特集】名人への道 藤井聡太
藤井七段はこれが通算100局目で、史上最年少(16歳0カ月)で大台に到達した。100局での通算成績は85勝15敗で、日本将棋連盟の記録によると、中原誠十六世名人(70)と同じで1位タイ。故大山康晴十五世名人の80勝20敗、羽生善治竜王(47)の78勝22敗を上回るハイペースで白星を積み重ねている。藤井七段は「(順位戦は)いいスタートができた。これからも一局一局、気を引き締めて臨みたい。100局指して85勝もできたのは、出来過ぎな数字かなと思う」と話した。
名人戦につながる順位戦は五つのクラスがある。下から二つ目のC級1組には今期39人が参加し、10局を戦って成績上位2人がB級2組に昇級する。藤井七段は昨年から順位戦は負けなしで13連勝となった。(村瀬信也)