(16日、高校野球 済美3―1高知商)
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高知商のエース北代は、3試合目となるマウンドでもポーカーフェースを貫いた。「打つのは楽しいけど、投げているときは抑えたいので」
2回戦まで計18失点。被安打は28を数えた。「チームに迷惑をかけてきた」。この日は踏ん張る。直球とスライダーを外角低めに丁寧に集めた。7安打されながら粘って3失点完投。好きな打撃でも3安打1打点と気を吐いた。
最後のお立ち台。「今大会で一番いい投球ができた。甲子園のマウンドは楽しかった」。少しだけ口角が上がった。
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攻撃力が自慢の高知商。4番の藤高は「いつもように序盤に点がとれず焦ってしまった」。一回2死二塁、済美・山口直の内角への厳しい速球にバットを出せず、三振。自らの安打を足場に1点を奪ったのは七回になってから。八回2死一塁では再び内角への速球で見逃し三振を喫し、「真っすぐの切れが想像以上だった」。
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●上田監督(高) 「選手たちはここまで本当によくやってくれた。泣く必要はない。甲子園に連れてきてくれて、ありがとうと言いたい」