(6日、高校野球 高知商14―12山梨学院)
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高知商の7番藤田に下位打線を打っている感覚はない。「1番のつもり」と言う。藤田とともに9番浜田も高知大会で打率5割台をマーク。この試合も「強力下位打線」が機能した。
チームは極端な練習をする。高知大会は日本代表1次候補の明徳義塾の右腕市川を打つために打撃マシンを180キロに設定。振らずにボールの縫い目を見て、目を慣らした。この試合に向けても150キロの速球を打ち込んだ。
「打てない気がしなかった」と藤田。二回は2死から、四回は先頭で出塁し、得点した。11―12の七回も1死から中前安打。内野安打で一、二塁となり、今度は浜田が直球を逃さない鋭いスイングで左前へ同点打。上位につなぎ、逆転に成功した。
チームは12年ぶりの甲子園で勝利。浜田は「満塁本塁打で逆転されたときは『おい!』と驚いたけど落ち込んでも仕方ないので」とけろり。藤田は「楽しかった」と打ち合いを満喫していた。(坂名信行)