三重県鈴鹿市で5月、解体作業員横山麗輝さん(当時25)が絞殺された事件で、殺人などの疑いで逮捕された妻の富士子容疑者(46)が事件の約1カ月前、自身を受取人にした麗輝さんの生命保険の死亡保障金を1千万円以上増額していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
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捜査関係者によると、富士子容疑者は4月ごろ、麗輝さんが加入する複数の生命保険の死亡保障金を計4800万円から計6千万円に増やしていた。
富士子容疑者のスマートフォンには、5月初旬に死亡保障金の請求方法を検索した履歴が残されていた。富士子容疑者はスナックの経営に伴う借金を抱えていたといい、県警は殺害を計画する中で死亡保障金も得ようとした可能性もあるとみている。
また、富士子容疑者は年明けごろから、周囲に「殺したいやつがいる。協力してくれる人を探している」などと話していたことが、捜査関係者への取材でわかった。複数の知人が県警に証言しているという。
県警によると、富士子容疑者と交際相手の上山真生容疑者(29)は共謀し、5月13日早朝、富士子容疑者が経営するスナックで麗輝さんの首を絞めて、殺害するなどした疑いがある。