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「8月が特別な月になった」大家さんを見送った矢部さん

お笑いコンビ「カラテカ」の矢部太郎さんが、実話をもとに描いた漫画「大家さんと僕」に登場する大家さんが亡くなった。矢部さんが23日、ツイッターで公表した。同作は今年の手塚治虫文化賞短編賞を受賞し、発行部数58万部のベストセラーとなっている。


「大家さんと僕」の大家さん死去 カラテカ矢部さん悼む


カラテカ矢部さん、受賞を大家さんとほのぼのお祝い


「大家さんと僕」には、都内の戸建て住宅2階に間借りする矢部さんが、1階に住む上品な高齢女性の大家さんと暮らす模様が描かれている。世代間ギャップのあるほのぼのとしたやりとりや、戦争の時代を知る大家さんの含蓄ある一言が人気を集めている。


6月にあった手塚治虫文化賞の贈呈式を前にした記者会見で、矢部さんは「大家さんからは『ご立派になられましたね』と祝福していただいた」と話し、お礼に大家さんの大好きな伊勢丹でハンカチを購入してプレゼントしたエピソードを披露した。贈呈式の壇上では「これからももっと大家さんのことを知りたい」と話していた。



矢部さんのコメントは以下の通り。


『大家さんと僕』の読者のみなさまへ


『大家さんと僕』というマンガのすべてであった大家さんがお亡くなりになりました。


もっと話したかったし、聞きたいこともたくさんありました。


お見送りをしたいまは大家さんと過ごした日々を思い出しながら、ただただご冥福をお祈りするばかりです。


大家さんは8月が一番好きだと言っていました。理由は戦争の番組をたくさんやってくれるから。そして、大切な人達は戦争に取られたくないともおっしゃいました。


僕にとっても8月は特別な月になりました。


最後に、本来なら公にする必要のない一般の方である「大家さん」の訃報を、僕の都合でこうして公表することをご理解下さったご親族のみなさまに、感謝いたします。


矢部太郎


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