JR山手線・京浜東北線田町―品川駅間(東京都港区)に2020年春開業を予定する新駅の工事現場が29日、報道陣に公開された。JR東日本は今年冬には駅名を決める予定で、東京五輪・パラリンピックの期間中には競技の無料ライブ中継も予定されている。
テツの広場
新駅は山手線では1971年の西日暮里駅、京浜東北線では2000年のさいたま新都心駅以来。3階建ての駅舎は折り紙をモチーフにした大屋根(約110メートル×35メートル)が特徴で、1階にホーム、2階に改札やイベントスペースが入る。JR東は一帯の車両基地跡地約13ヘクタールの再開発に取り組んでおり、新駅をその中核施設に位置づけている。
JR東によると、工事進捗(しんちょく)率は約7割。足場に囲まれた高さ約30メートルの駅舎は骨組みが完成し、真新しいレールが構内に延びていた。
デザインを担当する隈研吾氏は、素材として木を活用していることを挙げ、「日本の美しい光の表現や繊細さを感じてもらいたい」と話した。(細沢礼輝)